被布襟コート
被布襟コート
ジャンルにこだわらず、いろんなものに挑戦してクリエイト活動をしている元和裁士の
こまもの屋 結衣の主人(あるじ)です。
11日の夕方に「きもの花いちえ」さんの和装小物市にお越しいただいたお客様から、あるご依頼を受けました。
お客様は被布襟コートを他店でご注文されたそうなのですが、飾り紐をソウタシエコードで作ってもらえないかとのことで。
とりあえず、コートができあがったらご連絡いただいて、色などをみさせていただいてデザインや使うコードの色を決めさせていただくということになりました。
「被布」と聞くと、子供用の被布という着物の上に着る袖のないものを想像してしまいます。子供用の被布も仕立てたことはないのですが。😅
私も、かつては和裁を生業にしていましたが、コートというと道行がほとんどで被布襟コートは目にしたこともありませんでした。
お客様とのお話の中で、トンチンカンなお話をしてしまったようです。恥ずかし…
大人用の被布襟コートは子供の被布とは違い、袖があります。それもネットで調べてみて初めて知りました。
帰りの電車の中でググってみて、「ほ〜、おしゃれなコートがあるものだわ。」と思った次第です。
うちに帰って、和裁学校時代の教科書を見てみたら、『被布』という項目に被布と被布襟コートの違いが詳しく載っていました。
被布襟コートは、外出着であり、室内では脱ぐのが礼儀。長着の上にも羽織の上にも着用する。マチはなし。飾り紐よりくるみボタンの方が多い。(日本和裁士会編 和裁縫製より)
仕立てをされるところによって、飾り紐をつける場合と、くるみボタンを付けられるところとあるようです。
出来上がりの被布襟コートを拝見するのが楽しみです。
コートを着るシーズンまでにはまだまだ時間があるので、ボタンまたは飾り紐の代わりになるモチーフのデザインをじっくり考えて、試作してみようと思います。
オーダーというのは、お客様がお考えのものと、作り手の提案がうまくマッチするといいのですが、その辺りをご相談しながらご納得いただけるものができたらいいなと思います。
ソウタシエコードのモチーフを和装に取り入れるというのが、帯留めや帯飾りだけかと思っていましたが、ありきたりの道行の一番上のボタンをソウタシエのモチーフに変えるだけで、個性的な一枚になるなぁと思いました。
若い時に作った真っ赤な道行コート。
何だか、この歳になって真っ赤なのもなぁと思っていたのですが、染め直して、ボタンを付け替えていくと、もっと活躍できるものになるかもしれないなと思いました。
お客様からのお話で、昔使っていた教科書を引っ張り出してみて、懐かしい想いが。
ソウタシエ・コスチュームジュエリーと和装小物の店|こまもの屋 結衣
こまもの屋「結衣」では、かつて和裁士をしていたオーナーの経験や感性を活かして、和装をより気軽におしゃれに楽しんでいただけるように、あるとちょっといいなと思って仕入した小物と、オーナー自身のハンドメイドの帯留めなどを販売させていただいております。
また、和装にこだわらず、ソウタシエやビーズ、ヴィンテージパーツを組み合わせたコスチュームジュエリーなどもお作りしています。
お気に入りのものが何かないか、探してみてください。
屋号 | こまもの屋 結衣 |
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住所 |
〒592-0002 大阪府高石市羽衣2丁目 |
電話番号 | 090-3624-3711 |
営業時間 |
10:00~17:00 定休日:土日・祝日 |
代表者名 | 春木 美恵 (ハルキ ミエ) |
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