ソウタシエ・コスチュームジュエリーと和装に似合う小物の店|こまもの屋 結衣 こまもの屋「結衣」では、かつて和裁士をしていたオーナーの経験や感性を活かして、和装をより華やかに楽しんでいただけるような帯留めやヘアアクセサリーといった和装小物を中心に、洋服でお出かけの際にもさりげないオシャレを演出してくれるアイテムを制作・販売しております。ぜひ当店であなたのお気に入りのアクセサリーを見つけて下さい。

きものの種類

きものの種類 【着物初心者の方へのご提案】

 

京都の観光地には、きものの着付けをしてもらって街をそぞろ歩くことができるように、着付けと着物レンタルがセットになったお店が至る所にあります。海外からのお客様の利用が多いかもしれませんが、日本にお住まいの観光客の方も、京都の街を着物姿で歩くと言うのは一種の憧れというものがあるのではないでしょうか。

 

私も、何年か前に京都の東福寺の紅葉を見に行った際に見かけた着物姿の女性を見て、すごくステキだなと思い、「着物を着てくればよかった。」と、後悔した経験があります。その時は、雨上がりで着物を着て出掛けるのをためらったんでした。

 

きものを着て、そぞろ歩きの体験をされた方々が、ご自分の住む街にお帰りになった後、どのように思われているのでしょう?

『また着物を着てみたい!』と、思っていただけていると嬉しいのですが。

 

海外にお住まいの方は別として、日本に住んでいらっしゃる方が、着物を着ることに対して、持っているであろう感想。「着物のことは、よくわからない」「ひとりで着られない」「どこで買えばいいかわからないし、着物屋さんに行っても、高いものを勧められるんじゃないか。」「着物ってきゅうくつだわ。」

などなど、もっとたくさんあることでしょう。

 

着物のお値段にしてもピンからキリまでありますし、着付けにしても誰かしらに習わないといきなり一人では着られませんね。YouTubeであったり、教室に行ったり、本を見てやってみるなど、いずれにしても誰かの教えがないと着られないわけです。子供が洋服をちゃんと一人できることができるようになるのも、そばにいる親やおとな、あるいは目上の人が教えて着られるようになりますよね。

 

着物も同じです。一応の着方を習って、あとは慣れです。

慣れてくると、だんだん自分なりの着方ができるようになり、きゅうくつでは無くなってきます。他の人に着せてもらうから苦しい思いをするのです。

 

着付けに関しては、後日またご紹介したいと思います。

 

今回は着物の種類についてお話ししましょう。

男性もお着物好きな方はたくさんいらっしゃいますが、今日は女性の着物の種類についてのお話にさせていただきます。

 

お洋服にTPOがあるのと同じで、着物にもTPOはあります。時(time)、所(place)、場合(occasion)。つまり、いつ着るか、どこに行くか、何のために着るかを考える必要があります。

着物の場合、着物の格というものがあります。また、季節により大体の着る種類が決まっています。(袷と単衣)

 

季節と着る着物の関係は、後日ご紹介しましょう。

 

葬儀、法事などの時の着物の話も後日ということで、今はそれ以外の時の着物を着る機会についてのお話です。花嫁さんの和装もここではちょっとおいときますね。

 

着物を着るのが、どんな時なのかで分けてみますと、日常か非日常かに分けられます。非日常を「ハレ」と呼びます。

非日常に着るので「晴れ着」です。

 

ハレの日には、結婚式、成人式、初詣、お茶会、お宮参りなどがあります。他人のお祝いのために着るとも言えます。成人式は着る本人のお祝いではあるのですが、母親やお婆さまなどが、娘や孫のお祝いとしてご用意されることが多いのではないでしょうか。

 

子供の時を除いて、女性が着物を着る大イベントは成人式なのではありませんか? 成人式に華やかな振袖をお召しになっている方、たくさんいらっしゃいます。振袖は未婚の女性の第一礼装(格の高い着物)です。ですのでフォーマルな集まり、結婚式・披露宴、パーティーなどに出席する場合に着ます。大学の卒業式や謝恩会の時も着用されています。

お正月の初詣の時に着用なさるのもいいですね。(初詣は必ず振袖を着用と言っているわけではありません。)

 

未婚女性の正装なので、幾つになっても未婚の方は着ていいんですが、ある程度の年齢になると色や柄が年齢と不釣り合いになっていくので着なくなる方が多いです。まあ、そのほかにも理由はいくつかありますが・・・

 

振袖姿

 

 

 

では、既婚の方の第一礼装はというと、留袖です。結婚式に出席のご親族の方々や仲人さんがよくお召しになっていますよね。黒留袖には背中心と両胸の上の方、両袖の後ろに家紋が入っています。合計5つ。白い染め抜きの紋です。黒留袖の仲間で色留袖というものがあります。色留袖の中でも、この5つ紋が入っているものは第一礼装になります。紋が3つ(背・後ろ両袖)の色留袖は、略礼装となります。

 

留袖姿

 

 

紋の詳しい話はちょっとおいておきます。また別の機会に。

(書いているうちに、着物には色々、ややこしいことが多いなと思います。)

 

振袖は成人式用にお仕立てをされるので、袷(あわせ)仕立てです。留袖はもともと2枚着物を着ていたものを簡略化して比翼という見せかけの着物のようなものをつけて仕立てる袷仕立てです。

 

袷仕立ては、表の生地と裏に使う生地が縫い合わさって出来上がっています。単衣(ひとえ)仕立てとは、一枚の反物を使って縫われていますので、裏地はありません。夏の着物で紗合わせという特殊な仕立て方の着物がありますが、これは2枚を縫い合わせていますが夏の着物です。ちょっと特殊なものです。

 

着物には季節によって袷仕立て・単衣仕立てを使い分けますが、振袖・留袖は季節を問わずお召しになれます。古い時代の振袖は、夏用の単衣仕立てのものもありますが、現代の物は、ほぼ袷仕立てになっています。

貸衣装屋さんでも袷仕立て以外の振袖・留袖を置いていらっしゃるところは珍しいのではないでしょうか。ほとんどないという話を聞いたことがあります。暑い時期に振袖や留袖を着るのはちょっとしんどいことはありますが、会場はエアコンがしっかり効いている所がほとんどで、心配はないでしょう。

 

そのほか、結婚式・披露宴に出席の場合、付下げや「訪問着」という種類の着物をよくお召しになっていらっしゃいます。両方とも優雅で美しい模様が描かれていたり、刺繍が施されていたりします。付下げは、呉服屋さんで見る時には反物の状態です。訪問着は、仮縫い状態の着物のようになっています。これを仮絵羽と言います。訪問着は仮絵羽の状態にしてから柄付をしますので、柄が襟から見頃、袖へと縫い目のあるところでつながります。裾の方の柄も見頃・衽まで全体にわたってつながっています。

付下げの柄のつながりは、訪問着ほどではありません。

どちらも、未婚・既婚は問いません。

訪問着・付下げは共にハレの日に着ます。お茶会、お宮参り、改まった場所への訪問など。付下げは訪問着の略式という位置付けになっていますが、紋のあるなしや柄の華やかさなどにより、一概に言えなくなっています。

 

訪問着の中でも、紬の訪問着は軽い訪問着の範疇に入ってしまいますので、結婚式などのフォーマルな場面での着用は控えられます。カジュアルなパーティーや会食などは問題ありません。

大雑把にいうと織(おり)の生地は、カジュアルの範疇と考えていいかと思います。

大島紬の訪問着など、高価な物もたくさんありますが、着物の値段と格は別物です。

 

これ以外に、色無地・小紋という種類の着物があります。

小紋はおおまかに言うと、外出着としての格付けとなるのですが、小紋の中でも特に江戸小紋という小さい模様の型を使って染められた着物です。武士の裃(かみしも)をルーツとしていて、その中でも、格の高い柄というのがあり、それに一つ紋の入ったものは、あらたまった席で着用ができます。

 

江戸小紋以外の小紋でも飛び柄の吉祥文様のものは、袋帯を合わせると、ハレの場にも着用することができます。このあたりは、ちょっと難しいですね。柄に格があるので。

 

色無地は、白生地を黒以外の色で染めた着物で、柄というものは描かれてはいませんが、地紋のある生地の色無地は、地紋が浮き上がって見えます。地紋のない生地もあります。

華やかさには欠けますが、色無地は合わせる帯次第で、ハレの席にも不祝儀の席にも着用ができる、応用範囲の広い着物です。紋をつけると格が上がります。

 

ハレの日以外の着物というと、紬・木綿の着物・麻の着物・ウールの着物・お召しなどと前述の小紋や色無地など。ちょっとしたお出かけに着用いただけます。

浴衣も中に長襦袢を着たり、襟があるように見せかけたりして、足袋を履くと、おしゃれ着として食事会や街中にお出かけしていただけます。

 

付下げ・訪問着・色無地・小紋・紬は季節に応じた生地を使い、それぞれに応じた仕立て方をします。

 

昔は、着物で普段の生活をしていましたが、現代では普段は洋服、「ちょっとお出かけ、よそ行き」がハレの日以外の着物を着用ということになると思います。

 

結婚式に参列などの特別なことがない限り、今の生活で着物を着るって、自分で機会を作らない限りないに等しいです。

お仕事で着物を着る方以外。

 

お出かけするたびに着物という生活は無理でしょうが、

世間でよく、「着物着用の方に、サービスがあります」とか「着物でお出かけしましょう」というイベントがあったりします。

そういう機会をちょっとでも利用して、着物を着ていただけたらなと思います。

 

そういう機会に着る着物(ちょっとお出かけ着)として、木綿の着物はいかがでしょう。お値段もそれほど高価ではなく入手できます。着ることができる季節も比較的長いので、コストパフォーマンスは抜群だと思います。

 

あるいは、ユーズドに抵抗がなければ、中古の着物を扱っているお店で、好みの柄の物を探すのはいかがでしょう。私の勝手なイメージですが、中古の着物屋さんって、なんか埃っぽくて臭いがあったり。って、昔は思っていました。

でも、今、銀座にも中古の着物屋さんはありますし、結構いろんな場所にあるんです。お店によって、取り扱っている商品のレベルに違いはあるかとは思いますが。

 

着付け教室の先生と生徒さんで古着屋さん巡りをしているという記事をブログで読んだこともあります。着付けの先生がご一緒だと心強いですね。

 

あるいは、お近くにある着物屋さんでも良いです。探している着物は普段のお出かけに気軽に着られる物ですということを、お店の方にしっかりお伝えください。最近の着物屋さんのお店の方、ちょっと着物の知識が不足している方もいるので、ご自分で納得する物でなければお買い求めにならないように。

 

最初の一枚は、気軽に着られるお求めやすい価格のものをお勧めします。着てみて、そして他の方の着物姿を見て、どんどん目を肥やしていくと、本当に自分に似合うもの、欲しいものに出会えると思います。

 

特別なセレモニーの時だけでなく、ちょっとお出かけするときに着物を着ていただいて、その時に可愛くしていただきたいなと思って、私は小物をせっせと作らせていただいています。

お気に入りのお着物を手に入れた後、それをもっとおしゃれにしてくれる小物を、ぜひ探してみてください。

 

着物を着てお出かけしていただける方が増えるように、着物を着るということの、ハードルを少しでも低くすることができるような情報を、今後も発信していきたいと思います。

ソウタシエ・コスチュームジュエリーと和装小物の店|こまもの屋 結衣

ソウタシエ・コスチュームジュエリーと和装に似合う小物の店|こまもの屋 結衣

こまもの屋「結衣」では、かつて和裁士をしていたオーナーの経験や感性を活かして、和装をより気軽におしゃれに楽しんでいただけるように、あるとちょっといいなと思って仕入した小物と、オーナー自身のハンドメイドの帯留めなどを販売させていただいております。

また、和装にこだわらず、ソウタシエやビーズ、ヴィンテージパーツを組み合わせたコスチュームジュエリーなどもお作りしています。

お気に入りのものが何かないか、探してみてください。

屋号 こまもの屋 結衣
住所 〒592-0002
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営業時間 10:00~17:00
定休日:土日・祝日
代表者名 春木 美恵 (ハルキ ミエ)
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