せっかくの着物美人が台無しにならないように!着物のお手入れの方法を紹介
せっかくの着物美人が台無しにならないように!着物のお手入れの方法を紹介
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日本の伝統衣装である着物は四季折々の美が着物地に表現されており、見る人の目を魅了するような美しさがあります。
着物は「一生もの」と言われ、大切に使うことで長く使えるようになります。
着物は決して安い買い物ではないですし、和装の美しさを損なわないために、しっかりと手入れをすることが重要です。
今回は、着物のお手入れ方法について紹介していきます。
着物のお手入れはなぜ必要
素材がデリケートで、複雑な作りをしている着物は、自宅で洗濯できないものも多いです。
汗やシミ、皮脂など、すぐに対処すれば落とせた汚れも、時間が経って酸化すると落としにくい頑固な汚れへと変わってしまう可能性があります。
また、厄介なのがカビです。
着物の生地には「地糊」が入っており、その地糊が湿気によって腐ると、そこからカビが発生しやすくなってしまいます。
長い間箱やタンスの中で放置しておくと、カビが大量発生して着られなくなってしまうかもしれません。
お気に入りの着物を長持ちさせたいならば、しっかりとお手入れをし、正しい方法で保管するということが大切になってくるのです。
シミや汚れを確認する
しっかり汚れを見つけ、応急処置をすれば、長持ちさせることができるようになります。
汚れた理由や時期を伝えることで、クリーニングに出した時に的確に対処してもらえる可能性もアップするでしょう 。
衿(えり)
衿の主な汚れは、汗、皮脂汚れ、ファンデーションによる油汚れなど。
これらの汚れを放置すると、なかなか落ちない頑固なシミへと変わってしまう恐れがあるので、素早く取り除くことが大切です。
袖(そで)
袖は肌が密着しているため、皮脂や汗のシミなどがつきやすい部分です。
光に対して45度の角度で見ると汚れを発見しやすいので、角度を変えながら汚れがないか入念にチェックしてみましょう。
裏地
ついつい見落としがちな裏地。
ここもとても汚れやすく、汗シミなどができやすいです。
汗などが繊維に染み込んで色が変わっている所などがないかチェックしてみましょう。
裾(すそ)
お出かけした時につきやすいのが、砂ぼこりや泥はねによる汚れです。
泥はねは皮脂と混ざると落ちにくくなるため、できるだけ早く対処することが大切。
また、エスカレーターを使った場合に、油汚れがついてしまっていることもあります。
また、汚れだけでなく、裾が擦れてしまっていないかも忘れずにチェックしましょう。
自分でできるお手入れ方法
ついたばかりの汚れは、対応次第ではすぐに落とせることもあります。
落ちにくい頑固な汚れに発展することのないよう、自分でできるお手入れの方法を紹介しましょう。
汗
気温が高い日に出かけたり、長時間歩いたりすると、汗がたくさんついてしまうことがあります。
帰宅後は、すぐに着物ハンガーにかけて汗による湿気を飛ばしましょう。
webサイトによっては、水を入れた霧吹きを汗の部分に吹きかけ、タオルで叩くようにしてみましょうと書かれている記事もあります。
長襦袢は、着物の中に着るものなので、このお手入れ方法も可能ではありますが、悉皆屋さんなどの指導を受けてからになさったほうがよろしいかと思います。
正絹の着物に下手に水を吹きかけると、生地によっては質感が変化してしまったり、輪じみができてしまったりします。
お着物の生地の種類によりお手入れの方法もかわりますので、くれぐれもご注意をなさってください。
汗染みが目立つようであれば、専門の業者さんに汗抜きをお願いしましょう。
シミ
ファンデーション、ボールペン、皮脂などの油汚れは、まず着物の下に乾いた布を置き、ベンジンを白い綿のガーゼにたっぷり含ませて、シミの部分を叩いて汚れを布に移動させます。
強く擦ると素材を傷つける恐れがあるので、くれぐれも擦らないようにしましょう。
シミには色々な種類があるので、対処を間違えると大きなトラブルの原因になることもあります。
不安な場合は応急処置だけにしておき、頑固なシミの場合は素直にプロにお願いするということも必要です。
埃
埃を放置すると、固まってなかなか落ちない汚れになってしまいます。
着物は、タンスなどにしまう前に「虫干し」にすると、湿気を取り、カビ防止・虫食い防止などの効果を得ることができます。
ハンガーにかけて干し、湿気をとったらブラシや柔らかいタオルで埃を落とすようにしましょう。
シワ
シワが目立つ場合、アイロンでのばすというやり方も。
しかし、虫干しはシワをのばす効果もあるので、アイロンをかけるならば干した後にかけるようにするのが良いです。
生地によっては熱や蒸気のせいで変色したり、金箔などが落ちてしまったりする場合もあります。
アイロンをかけるならば必ず当て布をし、生地の裏側から軽くかけましょう。
下手にアイロンを当てて、余計にシワを取れにくくしてしまわないようにお気をつけて。
きちんと広げた形で干したり、シワができないように畳んだりなどできるだけシワ予防をし、シワが酷い場合は専門の業者にお願いしましょう。
着物を脱いだらお手入れを!
着物を着て古風な街を歩いたり、京都の有名観光スポットに行ったりすると特別な気分を味わうことができます。
着物をキレイに着こなせば身も心も磨かれて、真に美しい女性になることができます。
着物を着た後はすぐに着物ハンガーなどにかけて、着物の湿気を飛ばし、収納する前には汚れやほつれなどをチェック。
早めのお手入れで、着物を大切に長持ちさせていきましょう。
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